2013年12月15日日曜日

深夜のカフェインは安眠にはNG! 不眠症に効くお茶ってありませんか?と聞かれることもあるのですが。

 ご近所のOさんが、よくお茶に誘ってくださるのだが、午後3時を過ぎると、彼女はお茶を飲まない。夕方になってからお茶を飲むと、夜、眠れなくなるというのである。もともと、お茶は修行僧たちが眠気を覚まして頭を冴えさせるために飲んだもの。そして、眠気を覚ます成分はお茶の中に含まれるカフェイン。
 ティータイムなのに、私だけがおかわりしながらお茶をいただくのは落ち着かないので、「ほうじ茶にしませんか?」と申し出ることにしている。(注・ほうじ茶は、緑茶に比べるとカフェインの含有量が少ないので。)
 
 Oさんほどではないが、深夜、コーヒーを飲むと眠れなくなるので気をつけている、という人たちも多い。だから夜はコーヒーじゃなく、ペットボトルの烏龍茶にしているという知人がいたのだが…。いや、烏龍茶もカフェインは入っていますので、それはあまり効果ないでしょうけどね。眠れない、眠れないと言いながら、コーラがぶ飲みもよくありません。眠れないのは当たり前ですよ、カフェイン摂っているんですから。
 
 不眠症の人は、まず眠る3時間前ぐらいからは、カフェイン摂取をやめましょう。カフェインは、頭を冴えさせるのです。午後3時からやめるほどではないにしても、深夜は控えて。食後のコーヒーはいいとしても、1杯だけ。徹夜仕事や締め切りが入っていない限り、その後はノンカフェイン飲料にしてください。
 
 ノンカフェイン、つまり、お茶、コーヒー、ココア、マテ茶、コーラ以外。となると、ハーブティー、ほうじ茶、麦茶など。ジュース、ミルク、酒、水も、カフェインは入っていません。深夜遅くまで起きている私は、何も飲まずというわけにはいかず、ミントティーとか、レモン水(レモンの皮を煮出したもの)とか、蜂蜜水を飲んでいます。ビールでもいいんだけど、私の場合、眠くなってしまうと物が書けませんから。コーヒーを飲めば、そりゃあ物は書けますよ、ちゃっちゃと。でも、その後、寝つきが悪くなるので…。
 
 そしてノンカフェインというだけでなく、安眠にいいお茶として、古くからの代表的なものを幾つか書いておきましょう。セージとラベンダーはお茶にして飲むというより、飲まないでそのまま香りを楽しむだけでも安眠効果はあるようです。アロマポットは面倒ですが、ティーカップなら簡単です。

→カモミール   小さな菊のような花をつけるハーブ。青林檎のような香りですが、残念ながら、ドライではこの香りが消えているものが多く、個人的にはフレッシュ(生)がおすすめです。リラックス効果があり、安眠のお茶。ピーターラビットに登場するので有名です。

→オトギリソウ  といっても、西洋オトギリソウ、セイントジョーンズワート。含まれているヒペリンシンが不眠症に効果があるとされます。夏至の頃に黄色い花を咲かせるオトギリソウですが、北極圏に近い地方では白夜。白夜に花を咲かせるオトギリソウに安眠の力があるなんて、ちょっと神秘的。

→バレリアン   不眠症に悩む人ならバレリアンという名前は当然ご存知でしょうか。カノコソウ。鎮静作用があり、民間薬としても売られています。独特の香りは化粧品の香料にも使われ、昔から異性を誘惑する力があると考えられていたそうで…。

→パッションフラワー   これ、かえって目が冴えちゃんじゃないか、となどと、名前からすると思ってしまうのですが。さにあらず。この花のお茶にはリラックス効果があるそうです。実のほうはというと、強壮剤に使われることもあるとかで、こちらは安眠とは無縁のようですが。

→リンデンフラワー  リンデン(西洋菩提樹)の甘く白い花を乾燥させたものです。その香りには、心配事を取り去り、心を穏やかにし、安眠をもたらす力があるといいます。でも、リンデンは、東洋の菩提樹とはまったく別の種類です。東洋の菩提樹が、無憂樹と呼ばれるので、混同しやすいのですが。

→セージ      イギリスでは古くからセージ茶が飲まれていたといいます。セージは、ソーセージに入っているアレ。セージの香りは、イライラを抑えてくれるのです。殺菌の力もあります。最近では、浄化に使われるので有名ですが。まあ、邪魔なものをすっきりさせれば安眠できますけどね。

→ラベンダー    ラベンダーの香りは、古代から、洗濯物の仕上げに使われました。殺菌、防臭効果があり、悪い虫を寄せ付けない。ある種の魔除け効果もあります。いらいらを鎮め、心を静かに落ち着かせてくれる香り。が、ブレンドティーにしたものはノンカフェインになりませんので注意。

→オレンジブロッサム   オレンジブロッサムだけでなく、オレンジの皮、レモンの皮も可。柑橘類の香りには、憂鬱を吹き払ってくれる力があります。くよくよと考え込んで欝になってしまって眠れない時にはぜひ! 気分が晴れれば安眠可。(個人的に)これはかなりおすすめです。

→蜂蜜    蜂蜜はお茶じゃないだろうって? でも、古代では蜂蜜を湯に溶かしたものが飲まれていました。蜂蜜は心を穏やかにします。たいていのハーブティーは、味が薄かったり、苦かったり青臭い味がしますので、蜂蜜を足して飲むことをおすすめします。

→たんぽぽの根    たんぽぽコーヒーです。夜、コーヒーを飲みたいという人のための代用品です。たんぽぽの根そのものに安眠効果があるというわけではありません。利尿効果があるので、トイレが近い人は、逆に安眠できないかも知れませんけど。



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