2013年12月13日金曜日

お茶とカフェイン。カフェインとセロトニンと、テアニンとα波?!

 喉の渇きを潤すだけなら水か湯で事足りるだろうに、しかし人はお茶を飲みたがる。お茶は、体への水分補給というより、心の潤いのためにあるのだろう。その薬効は、体だけではなく、心にも効くということ。

 ではお茶の効用は? 眠気覚まし。酔わせずにはっきりさせる。そう、ここが酒とはまったく異なるところなのですが、それはカフェインの効用です。そしてカフェインを含んでいる飲料の代表、茶(カメリア・シネンシス)、コーヒー、マテ。この3つ。

→ 茶(学名カメリア・シネンシス)、中国の奥地に生えていた茶の木です。カメリアというだけあって、椿の仲間。茶の花は、小さな白い椿みたい。
 その主成分はタンニン(ポリフェノール、カテキン)、カフェイン、テアニン(アミノ酸)。カフェインは、気分をさわやかにはっきりとさせます。カフェインは、日本茶だろうが、烏龍茶だろうが紅茶だろうが、茶という植物(学名カメリア・シネンシス)に含まれる成分なので、茶葉から作られた飲料にはすべてカフェインが含まれます。
 
→ コーヒー。エチオピアやアラビアには野生のコーヒーの木があったといいます、13世紀頃、シリアでコーヒー豆を炒るようになってから、飲料として広まったのだとか。正確には焙煎したコーヒー豆の抽出液。
 コーヒー豆にももちろんカフェインが含まれています。眠気を払い、しゃっきりとさせる飲み物。コーヒーのあの香りは、焙煎によって引き出されます。香りのないコーヒーは、まったくおいしくありません。コーヒーの魅力は、カフェイン+アロマ!
 
→ マテ。モチノキ科の木。その木の葉とか枝から作るのがマテ茶。南米では常飲されているようです。マテにももちろんカフェインが含まれています。あとは植物アルカロイドのマテインを含有。マテ茶は、緑茶のように蒸して作るものと、ロースト焙煎で作るものの2種類があるのだそうです。ローストして作られたマテ茶は、ほうじ茶のような味だという人もいます。苦いのですが、肉を食べた後などに飲むと口の中がさっぱりします。
 
 カフェインを摂ると、脳内トリプトファンが増加、そしてセロトニンが増加するという構造です。セロトニンは、記憶、睡眠、情緒に関連します。なるほど、であればお茶(カフェイン)は、かなりスピリチュアルな飲み物といえるのではないでしょうか。
 そしてテアニン(アミノ酸)を摂取すると、リラックスしてα波が出やすくなるという報告があるそうですが。遮光して栽培したお茶は、テアニンの含有量が多くなるのだとか。遮光して栽培…なるほど、抹茶は、α波がたくさん出るお茶ということなんですね。   (秋月さやか)


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